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不妊治療

不妊症の原因
国内で不妊治療患者数は2003年の推計で46万7千人と言われています( 厚生労働省の研究班調べ)。何らかの不妊症の原因が見つかるのは不妊症カップルの約80%で、その他は原因不明です。原因が特定されたカップルのうち、約50%は男性側に原因があり、その主なものは精子がないか非常に少ないものです。男性因子による場合以外の残りの半数は女性側に問題があります。最も多い女性因子は排卵が正常に起こらないことです。また、卵管がつまったり、動きが悪くなると妊娠しにくくなります。その他、子宮奇形、子宮の中に子宮筋腫やポリープがあるなどの子宮の形の異常によるものや、免疫機構の異常によって妊娠しにくくなることもあります。

不妊症の治療法
検査結果により、80〜90%の不妊症の方に薬あるいは手術による治療が必要になります。
排卵に問題がある場合、まず、クロミッドという経口排卵誘発剤を使って排卵を起こします。自然に排卵がある方でも排卵が毎月1〜2週以上遅れる人は妊娠しにくいことが多いので、排卵誘発剤を使います。クロミッドを飲んでも排卵しない場合は、注射薬によって排卵を起こします。ホルモン検査で異常がある場合、たとえばプロラクチンというホルモンが高いと妊娠しにくいのでプロラクチンの値を下げる薬をのむ必要があります。卵管や子宮に異常があり、手術によって妊娠しやすくなると判断される場合は手術を行います。不妊症といっても、体外受精が必要になる程の方は実際には多くても30%前後です。約70%以上の不妊症の方々はクロミッドだけを使った治療や外来で簡単にできる人工授精で妊娠します。

鍼灸による不妊症の治療
当院では西洋医学的治療経過を伺いながら、それぞれの不妊原因に合わせた治療を行います。鍼灸治療は、冷えを改善し、自律神経調整、骨盤うっ血の除去、ホルモン調節、関連痛を抑制し、身体を妊娠しやすい状態に改善していきます。
自然妊娠の場合、排卵周期に合わせた治療を行います。高温期(黄体期)とは、体温が上がる周期後半の約2週間を言います。中医学ではこの時期を、陽気が支配する時期と考えます。「血」や「陰」を補いながら、「気」や「陽」を補い、陽気を助ける治療を行います。またこの時期はイライラ、憂鬱、胸が張る、などが起こりやすい時なので、なるべくストレスをためずに、ゆっくり、リラックスすることがとても大切です。低温期(卵胞期)には、卵胞が成熟し、内膜が増殖します。アミノ酸、ミネラル、ビタミン(AEC)が豊富な食事をとるように指導し、灸治療を併用します。人口受精の場合、卵子の着床、育成を助ける治療を行うと同時に、卵子の大きい場合、小さい場合など、西洋医学の診断にあわせた治療を行います。

【症例】 女性 26才 生理不順
■初診時所見
9月に交通事故にあいムチウチ症と診断される。11月から生理がなく、病院投与ホルモン剤使用すると生理がある、来年7月に結婚予定、子供できないと困ると12月初旬に来院。臨床的には大部分が冷えである。肩こり、腰痛、手足の冷え、風・冷えにより経血が冷え子宮を冷やし、月経が遅れる肝虚症と思われる。チャートではH5(三焦)F2(肝)F5(胆)F6(胃)が興奮、冷え症肩懲りで、下肢血液循環不良で生殖器が充分働かなく、さらに結婚を控え、心因性が加わったものと思われる。

■治療
全良導絡調整療法に加え、局所、子宮の冷えを改善するツボに電気鍼治療を週2回行う。4月には生理が順調となり、翌年6月に女児誕生。


初診時

治療後

【症例】 女性 38才 卵管閉塞による不妊
■初診時所見
第1子人工授精により出産、第2子もと思ったが、クラミジア感染慢性のため、両卵管閉塞、体外受精2回、着床せず来院。食欲、睡眠、便通、口渇正常、頭痛、円形脱毛、左天枢に圧痛、足冷え症、少腹部冷え、舌白から寒滞肝脈と思われる。

■治療
1-3診は全良導絡調整療法の他、子宮内膜を厚く着床しやすくする婦人科A点への治療を行う。3診後に人工授精、着床に成功し、途中悪阻治療2回を経て無事男子出産。


初診時

7診時